カツオブシムシの成虫を見つけたら?衣類や食品を守るための対策は?

発生する時期と種類 衣類の天敵カツオブシムシは日本では20種類位確認されていて、多く見られるのがヒメカツオブシムシとヒメマルカツオブシムシ。 ヒメマルカツオブシ …

発生する時期と種類

衣類の天敵カツオブシムシは日本では20種類位確認されていて、多く見られるのがヒメカツオブシムシとヒメマルカツオブシムシ。

ヒメマルカツオブシムシ(ウィキペディアより引用)

国内では広範囲に発生していて幼虫期間が非常に長く、幼虫のまま冬を越します。
成虫は、通常は年に1回場合によっては2年に1回発生し、4月下旬~5月頃に見られます。(成虫の寿命は約1ヶ月)

衣類の虫食いは成虫でなく幼虫

ヒメカツオブシムシとヒメマルカツオブシムシの成虫は花の蜜を食べて生きている為、タンスの中に成虫のカツオブシムシを見つけても直接的には被害が無いように一見思えます。

しかし、幼虫の間は絹や羽毛、皮革、毛などの動物性繊維を主とし、また合成繊維や綿などでも食べこぼしが残ったまま放置されると食害に遭います。
これが虫食いの原因となる訳です。

しかも食害は衣料繊維だけでなく鰹節などの乾燥食品やペットフードなどにも及びます。カツオブシムシと呼ばれるゆえんですね。

つまり、成虫が衣類や食品などに産卵している場合、その幼虫によって被害を被ることになります。
そのため、成虫だから大丈夫とは決してなりません。

家でカツオブシムシの成虫を見たら要注意

成虫は花の蜜を食べるため、成虫になると花の蜜を求め屋外へと出て行きます。
しかし、羽化(成虫になること)後10日以内に産卵する場合や外に出てしっかりと花の蜜で栄養を摂った後産卵場所を探して家の中に入り込むことがあるため、家の中やベランダでカツオブシムシの成虫を見かけたら要注意です。
また、天日干ししてある衣類から侵入することもあるので良く確認して取り込みましょう。

対策

被害を防ぐには
・卵をふ化させない(虫食い・食害を防ぐ)
・幼虫や成虫を駆除(成長・繁殖させない)
の2点になります。
カツオブシムシは防虫剤や湿気に比較的強く、熱に弱い特性があります。
この特性をふまえ、効果的に対策を練りましょう。

防虫剤を効果的に使用するために、タンスの中や乾物などを入れておく容器を清潔に保ちましょう。
これは、衣料だけでなくホコリも食べるため不潔にしておくとカツオブシムシが好む環境となってしまう為です。
タンスにしまう際には衣類を詰め込みすぎると防虫成分が隅々にいきわたらないので、詰め込みすぎにも注意したいところです。
✔春から夏にかけて室内の温度や湿度が高くなる日本では(室温15℃~25℃、湿度60%以上は要注意!)、湿気が収納空間に閉じこもらないようこまめに換気をし、湿度を下げましょう。タンスには防虫剤だけでなく、除湿剤も入れておくとより効果的です。
防虫剤には使用期限があるので期限内のものを使用しましょう。
洗濯し終わった収納している衣類は、晴れた日に日光と風に当てて「虫干し」しましょう。
✔運悪く虫食いになった衣類がある場合は、他の衣類にも卵を産み付けられている恐れもあるため、乾燥機をかけましょう。

まとめ

お気に入りの衣類が虫食いの被害に遭ってしまうと、とても切ないです。
日頃のちょっとした工夫で改善出来るので是非実行してみて下さい。

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